「空白の1日」から1月31日電撃トレード

[ 2010年1月18日 06:00 ]

 【小林繁氏急死】

 ▽江川事件とは 巨人は1978年のドラフト会議前日の11月21日、前年にクラウンライターに1位指名されながら入団を拒否して、米国に野球留学していた江川と入団契約を結んだと発表した。当時の野球協約では交渉期間は翌年ドラフト会議の前々日まで。巨人は「空白の1日」を利用して契約を強行した。当時の金子鋭コミッショナーは無効の裁定を下したが、巨人は翌22日のドラフト会議を欠席。交渉権は阪神が獲得した。金子コミッショナーは12月21日に「まず阪神に入団させ、巨人にトレード」との「強い要望」を表明。両球団は翌79年1月31日、小林繁とのトレードが成立したと発表した。小林はキャンプ地の宮崎に向かう羽田空港から連れ戻され、長時間の説得を経て2月1日深夜0時すぎから受諾会見を行った。

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