“赤ゴジラ”お披露目は2・23

[ 2009年12月31日 06:00 ]

大勢の報道陣に迎えられ帰国した松井秀喜

 ヤンキースからエンゼルスにFA移籍した松井秀喜外野手(35)が30日、成田空港着の日航機で帰国。ワールドシリーズMVPの勲章を手にしての凱旋となった。来季は新天地で世界一に挑むが、エ軍のキャンプ日程が判明。“赤ゴジラ”の始動日は2月23日(日本時間24日)となることが分かった。また、デビューとなるオープン戦初戦が3月4日(同5日)のホワイトソックス戦となる可能性も出てきた。

 ワールドチャンピオンという悲願を成就させ、MVPの勲章まで引っ提げての凱旋。メジャー7年目で最も遅く日本の地を踏みしめた松井は「思いは達成できました。でも、まだ一度だけですけど。少し長かったが大きな目標をつかみ取れた。これからも目標は変わりませんから」と既に先を向いていた。

 この日は新たにエ軍のキャンプ日程も判明した。まだ正式発表前だが、野手組は2月22日(同23日)にキャンプ地のアリゾナ州テンピに集合し、健康診断を行う。翌23日にはキャンプ初日を迎え、赤い練習用ユニホームに袖を通した“赤ゴジラ”がお披露目に。さらに当初、3月5日のロッキーズ戦からと発表されていたオープン戦に、新たに4日のホワイトソックス戦を組み込むよう調整中であることも分かった。実現すればデビュー戦が1日前倒しされる。

 「新しいスタートにはもちろん不安はつきものだし、その半面楽しみもある。ただ目標だけは変わらない。チームの勝利を目指す」。米カリフォルニア州で既に2カ月間のミニキャンプを消化し、打撃練習や守備練習まで行うなど、例年にない早い仕上がりを見せている。年末年始は実家の石川県能美市で過ごし、帰京後に都内で自主トレを再開させるが「100%の力で走れるようになるのが一番の目標」とテーマを明かした。

 「まずはキャンプで守備ができることを証明しないといけない。米国には例年通り2月になってから入り、それまでは練習を続けます」。7年間挑み続けようやく手にした世界一という頂きだが、その感慨に浸ったのは帰国後一瞬だけ。チームを替え、外野守備復帰を目指す10年。松井の挑戦にまだまだ終わりはない。

 ≪マリナーズキャンプ地とは25キロ≫エンゼルスがキャンプを行うアリゾナ州テンピは州都フェニックスのスカイハーバー国際空港から南へ約3キロの距離にあり、アリゾナ州立大を中心とする学生街でも知られる。マリナーズがキャンプを張るピオリアはテンピの北西約25キロの距離にあり、車で約30分。球場はディアブロ・スタジアム。オープン戦は開幕が3月4日(日本時間5日)で、4月3日(同4日)のドジャース戦まで33試合が組まれている。

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2009年12月31日のニュース