糸井“異端のメンバー”で「しごかれてきます」

[ 2009年12月8日 09:34 ]

 日本ハム・糸井嘉男外野手(28)が初心を忘れず、来年1月にも静岡県浜松市で自主トレを行う。同市出身の“打撃の師匠”小田の縁で今年1月にも自主トレを行っており、大ブレークの原点となった場所で2010年のスタートを切る。打率3割超えでリーグ優勝に貢献、ゴールデングラブ賞も獲得するなど飛躍の年となった今季。勢いそのままに、来季のレベルアップを誓った。

 大ブレークしても、初心は忘れない。糸井が原点となる場所で2010年のスタートを切る。「小田さんが引退されたのでどうしようかなと思っていたが、一緒にやってくれると言ってもらったので。しごかれてきますよ」と引き締まった表情を浮かべた。
 12球団随一との呼び声が高い抜群の身体能力を武器に野手転向4年目の今季は開幕スタメンに名を連ね、中堅のレギュラーとして131試合に出場。打率・306をマークし、ついにその才能が開花した。またヒーローインタビューで「好調の要因は……規則正しい生活です!」の名言?を残すなど持ち前の天然キャラでファンから絶大な支持を獲得し、一躍日本ハムの顔となった。
 それでもおごることはなく、自主トレは今年1月と同じ場所を選んだ。参加メンバーも心強い。今季限りで現役を退き、プロスカウトに転身した小田は2軍時代の打撃の師匠的存在。飯山、若手の今成、今浪も参加。平松打撃投手もサポート役で加わることになっている。「異端のメンバーですね」と独特の言い回しで苦笑いを浮かべたが、ブレーク前の自身を支えてもらった気の置けない仲間たちと過ごす年明けを心待ちにしている。
 現在は大活躍の影響でトークショーや表彰式出席など多忙な日々。だがこの日も2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で黙々とトレーニング。16日からのハワイ優勝旅行も欠席して来季に備える。「みんながライバル。負けないようにもっと頑張る」と糸井。1年限りで終わるわけにはいかない。来年こそが勝負の年になることを、糸井自身が一番良くわかっている。

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2009年12月8日のニュース