松井秀に“外野手復帰メニュー”GOサイン!?

[ 2009年12月2日 06:00 ]

 ヤンキースからFAとなった松井秀喜外野手(35)が30日(日本時間1日)、ニューヨーク市内の病院で昨秋に手術した左ひざの磁気共鳴画像装置(MRI)検査を、執刀医のスコット・ロデオ氏から受けた。

 「こういう時期なので僕から何も言うことができない」と明言を避けたが、始動時期については「そろそろ動きだそうと思っている」とも付け加えた。
 診察結果は各球団との交渉に向け、重要な要素となるだけに詳細を明かすことはできない。それでも前日は「結果が問題なければ(自主トレを)始める」と話しており、検査後の松井の前向きなコメントは“外野手復帰メニュー”へGOサインが出た裏返しといえる。早ければ1日(同2日)にも市内のジムで筋力強化などに着手する考え。軽めのメニューから始め、年内にはランニングや外野ノックの解禁を目標に挙げている。
 一方、スポーツ専門局ESPN(電子版)は30日付で「ヤ軍は松井について営業面は考えず、選手としての能力だけで判断すると決めた」と報じた。フォーブス誌によればヤ軍の08年総収入は30球団トップの3億7500万ドル(約326億円)で、松井に関するマーケティング面の収入は全体から見れば小さい。その上、ヤンキースタジアムに広告を出している読売新聞は松井が残留した場合でも違約金を払って広告契約を解約する可能性が報じられている。今回のヤ軍の方針決定は、早ければ今週末にも開始される残留交渉に逆風となるのは間違いない。
 他球団の交渉も含め、長期戦の様相は変わらない。それでも、松井にできることは、外野手復帰へ向けて1年間戦う体をつくり上げることだ。

続きを表示

2009年12月2日のニュース