５年間で３度目の受賞…プホルス「特別な気分」

ナ・リーグの最優秀選手に選ばれたカージナルスのプホルス

史上１５人目の満票選出！プホルスが２年連続ＭＶＰ

　過去５年間で３度目のＭＶＰ受賞は、プホルスが卓越した強打で球史に名を刻んでいることを裏付ける。チームの勝利を常に優先する姿勢を貫きながらの奮闘は称賛を浴び、７年ぶりの満票獲得につながった。
　黒いシャツ姿で記者会見に臨んだ２９歳は、朗報を心待ちにして昨夜はナーバスになっていたそうで「特別な気分。もし可能ならば、この賞をチームメートと分かち合いたい」と表情を緩めた。
　今季は初めて本塁打王に輝き、打率と打点でも高い数字を並べたが、個人成績には関心を示さない。巨体ながら力任せの強引な打撃を嫌い、三振はわずかに６４個。進塁打をいとわず、リーグ３位の１１５四球を選び、１６盗塁で好機を広げた。
　「最も安定したシーズン」という今季だが終盤から陥った不調に悔しさを募らせた。ドジャースに３連敗した地区シリーズでは本塁打なしで１打点。その直後に右ひじの手術を受け、２００６年以来の覇権奪還に向けて万全を期す。
　「指は１０本。あと９個、チャンピオンリングが欲しい。ジーター（ヤンキース）がこれまでに持っているぐらい欲しいんだ」。冗談と言うが本音だろう。発奮材料には決して事欠かない。（共同）