痛すぎるＫＯ…杉内「申し訳ないとしか…」

＜楽・ソ＞３回途中で降板する杉内俊哉

　【ソフトバンク４―１１楽天】マウンド上にいたのは、いつもの杉内ではなかった。２回２／３、７失点、３本塁打はいずれも今季ワースト。レギュラーシーズン１５勝を挙げ、勝率リーグ１位のエースは試合後、イヤホンをして無言を貫き、広報を通じて「チームに申し訳ないとしか言えません」のコメントを残した。

　初回、いきなり先頭の高須に２球目の１４６キロを被弾。２死一塁からセギノールに２ランを浴びたのは１３８キロの初球。３回の中島の２ランも初球の１４４キロ。早いカウントで高めに入った速球系の球を狙われた。気温１０度近くまで冷え込んだ仙台では今季初登板。持病の血行障害を考慮、寒さ対策としてカイロを左ポケットに忍ばせたが、指先の感覚は戻らないまま。抑えが利かない直球は高めに浮き、スライダーはワンバウンドを繰り返した。
　斉藤、和田、新垣らが全く機能しない中、ローテーションを守り続けて１５勝を挙げたエースで落とした１敗はあまりにも重い。「ボールが高かったし、きょうは力んでいた」と秋山監督。ショックが大きい敗戦で後がなくなった。