ダル腰痛重症…梨田監督「あきらめた」

[ 2009年10月17日 06:00 ]

練習前に笑顔を見せる日本ハム・ダルビッシュ

 右肩と左腰の不安で戦線離脱している日本ハムのダルビッシュ有投手(23)が、31日に開幕する日本シリーズの登板も回避することが確実となった。

 梨田監督が16日、「肩は問題ないが、足を踏み出すときの状態が悪く、CSでの登板はやめておこう、ということになった」と正式にエースのCSでの登板回避を明言した上で、「日本シリーズもあきらめた方がいい感じがある。第7戦までいったらとも思うが、将来のある投手。大きなことになったら困る」との見解を示した。

 ダルビッシュは当初、宮崎フェニックスリーグで18日に登板する予定だったが、5日を最後にブルペン入りしておらず、現在も約20メートル間のキャッチボールを行うのがやっと。投球再開のメドが立たない状況に、中垣チーフトレーナーも「腰回りがすぐに張ってくる。(回復に向けての)突破口が見当たらない」と重症であることを示唆。このため、この日にダルビッシュ、梨田監督、同トレーナーで3者会談を行い、CSはもちろん、基本的に今季の実戦復帰は断念との結論を出した。
 会談後、ダルビッシュも「(状態は)良くない。宮崎でブルペンや試合に投げることはもうないと思う」と厳しい表情を浮かべた。吉井投手コーチも「復活を願うしかないが、日本シリーズもきついだろう」と言及。3年ぶりの日本一奪回へ向け、絶対エース抜きでの戦いを強いられることになった梨田監督は「より結束力を高めて、今までダルに頼り切っていた分をお返ししないと」と自らを鼓舞するように話した。

続きを表示

2009年10月17日のニュース