菊池 国内球団の説明聞いても心は揺れる

[ 2009年10月17日 20:30 ]

 日米20球団がほれ込んだ花巻東・菊池の心は、国内12球団との話し合いを終えても揺れたままだった。菊池は「どの球団も素晴らしい設備でやっている。食事の心配もないし、日本は素晴らしいと思った」と話す一方、気持ちは「五分五分」と吐露した。

 選択の決め手は、どこに行けば自分が最も成長できるかだ。国内球団との面談ではトレーニング方法などについて主に質問し、19日からの大リーグとの話し合いでも練習や育成システムについて聞きたいという。
 いずれアマチュア球界の指導者になりたい意向も持っており「米国だけのトレーニングや日本特有の練習などあると思うので、どちらに行っても吸収したい」と、18歳ながら引退後の自らの姿まで視野に入れている。
 阪神や西武、広島、横浜など国内の多くの球団は、自軍のアピールよりもまず国内残留を強く求めた様子だ。ドラフト1位候補の高校生が、日本のプロを経験せず海外に流出する前例をつくりたくないという思惑がにじむ。ヤクルトの小田スカウト部長は「(菊池が)行ったら、みんなが向こうに行っちゃうよと言った」と、訴えたことを明かした。

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2009年10月17日のニュース