城石 引退試合で最後の勝利に貢献!

[ 2009年10月13日 06:00 ]

<ヤ・巨>試合後、握手で城石を労う夫人のテレビ東京・大橋未歩アナ

 【ヤクルト5-3巨人】ヤクルトは12日、レギュラーシーズン最終戦となった巨人戦に5―3で逆転勝ちした。1点を追う8回に引退試合となった城石憲之内野手(36)の左中間二塁打から3点を挙げ、チームは6連勝。17日に開幕する2位中日とのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージにはずみをつけた。

【試合結果
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 最高の花道だった。1点を追う8回1死。腰椎(ようつい)ヘルニアで引退を決めた城石が代打で左中間二塁打してチームの逆転劇を呼び込んだ。2点リードの9回は二塁に入り、宮本と二遊間を組んだ。日本ハムから移籍した98年に宮本から譲られて以来、12年間愛用してきたグラブで最後の勝利に貢献した。

 引退セレモニーでは「素晴らしいチームメートと野球ができ、最高の野球人生」とあいさつ。宮本、夫人のテレビ東京・大橋未歩アナウンサーから花束を贈られて涙を浮かべ「今年は1回も貢献していなかったので、最後にできて良かった。あのグラブは家宝にします」と振り返った。プロ通算15年間で817試合に出場。人望と信頼を集め、06年は移籍組では異例の選手会長にも就任した功労者に、球団側も何らかのポストを用意する方向だ。

 ▼ヤクルト花田(引退登板は二ゴロ締めで中大後輩の巨人・阿部から花束)慎之助の顔を見たら涙が止まらなくなった。10年間はあっという間。上の子が野球を分かるまでやれて良かった。

 ≪笑顔6連勝締め!CSへ「総合力で勝負」≫ヤクルトは、今季最終戦を6連勝で締めくくり、借金1でレギュラーシーズンを終えた。先発の由規は3回に3連打などで2点を失ったが、なお無死二、三塁からは3者連続三振で切り抜けて「課題を頭に入れてCSに臨みたい」と話した。高田監督は「この1勝とCS第2ステージの1勝をチェンジしてくれないかな」と冗談めかしつつ、17日からのCS第1ステージ(ナゴヤドーム)へ「うちは総合力で勝負」と意気込んでいた。

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2009年10月13日のニュース