小笠原先制弾、坂本2点打!M再点灯「23」

[ 2009年9月2日 06:00 ]

<巨・横>背番号「72」のクルーンを出迎える小笠原道大(左)とゴンザレス(左は原監督)

 【巨人5―3横浜】先制弾と、試合を動かす2点打。どちらが欠けても優勝マジック「23」の再点灯はなかった。お立ち台に上がった小笠原と坂本。互いに充実した表情だった。原監督は「それぞれが9月の位置付けがどういうものか理解した上でやってくれた」とねぎらった。

 初回1死一塁。小笠原は寺原から初球の内角直球を右翼席に運んだ。京セラドームは昨年9月3日の広島戦でサイクル安打を達成した思い出の球場だ。「そういうことがあったかなあと。一瞬だけね。新たな気持ちでいった」と振り返った。
 2点リードの6回は、坂本が狙い打ちを見せた。2死二、三塁。左腕・吉見の2球目、外角シンカーを強引に引っ張った。ゴロとなった打球が三遊間を抜け「汚い打球でしたけど気持ちで抜けました。外角を狙っていたので良かった」
 不動の1番打者は、練習中から3番に座るベテランの動きを手本としてきた。小笠原が試合前に欠かさない下半身の強化メニューを坂本もこなす。台の上に乗り、片足でスクワットを繰り返すことで力強い土台をつくってきた。
 小笠原が「何が起こるか分からない。一戦一戦」と言えば、坂本は「関西の人は独特の声援を送ってくれるので東京ドームにも足を運んでください」と締めた。チームは横浜戦6連勝。原監督が言う「勝負の月」のスタートを、マジック再点灯という最高の形で切った。

 ≪あれっ?クルーンユニホーム忘れて背番72≫2点リードの9回に登板したのは背番号「42」ではなく「72」のクルーン。ユニホームを忘れたため同サイズの香田投手コーチのものを拝借して無失点に抑えた。8試合連続の21セーブ目にも「ユニホームは忘れたが、チームが勝ったので勘弁してください」と肩も落ち気味。京セラドーム(当時は大阪ドーム)開場の97年に近鉄の先発投手として9勝を挙げた香田コーチは「ユニホーム?クルーンに聞いてよ」と苦笑していた。

続きを表示

2009年9月2日のニュース