ロッテ“IT砲”が首位・日本ハム粉砕!

[ 2009年9月2日 06:00 ]

<ロ・日>1回無死、右越え本塁打を放つ西岡剛

 【ロッテ9―2日本ハム】首位粉砕の呼び水となる一発は、初回の2球目だった。西岡が右翼へ今季5本目の先頭打者アーチ。通算12本は山崎裕之を抜く球団新記録となり「(球団史に)名を残せてうれしい。これからも積み重ねていけるよう頑張る」と声を弾ませた。

 「1番打者はチームにリズムを持ってくる打順。集中力も高まるし、責任を持っている中での結果だと思う」。不動のリードオフマン。その先頭弾が大勝への流れをつくった。リードを奪われた直後の2回、1死一塁で井口が右翼へ逆転の14号2ラン。7月30日の日本ハム戦(千葉)以来、実に24試合、96打席ぶりの一発に「(西岡)剛が打つと、いつも“IT砲、IT砲”ってせかされちゃうから。とにかく逆転できてよかった」。開幕4番も不振からこの日は7番に降格。意地で放った今季5度目のITアベックアーチだった。
 さらに5回にはサブロー、6回には里崎もスタンドに叩き込んで1試合4発。これで西岡がアーチを放った試合は今季10戦10勝となったが、実はサブローはこれまで2勝14敗だった。「サブローさんの試合はほとんど負けてましたからねえ」。“負のパワー”にも打ち勝って、西岡もジョーク交じりに喜んだ。
 対日本ハム戦は6月28日以来の勝利で、連敗は9でストップした。来季監督として西村ヘッドコーチの昇格も決定。いまだチームは最下位だが残り29試合、新生ロッテへ向けた戦いを続けていく。

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2009年9月2日のニュース