阪神来たで来たで~ヤクルトと4ゲーム差 (1/2ページ)

[ 2009年9月2日 06:00 ]

<神・ヤ>ヤクルトに勝利しマウンドでハイタッチする阪神ナイン

 【阪神6―1ヤクルト】勢いの差を見せつけた。「有利な展開だった。効果的に点を取れた。とにかく初戦を獲れたので、あと2戦も1つずつ大事にいきたい」。真弓監督も表情を緩める快勝だった。

 初回2死で鳥谷が2試合連発となる先制の14号ソロ。真ん中直球をライナーで右中間席に突き刺したが、直前の自打球の痛みがひどく「どんな打球だったか覚えていない」と苦笑いした。総選挙と重なった8月30日、巨人戦後のお立ち台で、虎党に「ヤクルトに3つ勝ってCSに出る!」と公約を掲げた。初戦でそれを破るわけにはいかない。甲子園で鳥谷が本塁打を打つとチームは05年から1分けを挟んで18連勝と負けなしだ。
 さらに4回1死一塁で金本が10試合ぶりの17号2ラン。41歳5カ月での本塁打は広沢克実を抜く、球団史上日本人最年長弾となった。その後も矢野、新井、代打の桧山が適時打と打線がつながって計6点。クリーンアップの打点そろい踏みで、後半戦開幕時の7月28日に13・5あったゲーム差を一気に4まで詰めた。
 「去年はどうしようもなくてつらかった。追われるより、追う方が楽。そういう経験をしている僕らにはチャンスがある」と赤星選手会長。昨年は13ゲーム差を巨人にひっくり返されて優勝を逃した。セ・リーグでは最大となる逆転劇の屈辱から学んだ合言葉“野球は何が起こるか分からない”が、今の阪神の快進撃を支えている。
 新井も「(試合前から)一戦一戦絶対に勝ちにいく雰囲気があった」とチームを見渡した。3連勝なら一気に2差――。目の前にはツバメの尾がくっきり見えている。

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2009年9月2日のニュース