トヨタ初V逃す…大谷痛恨の3連打3失点

[ 2009年9月2日 06:00 ]

<トヨタ自動車・ホンダ>力投するトヨタ自動車先発・大谷

 【トヨタ自動車2―4ホンダ】敗者は堂々としていた。「逃げたわけでもないですし、やろうとしてやった結果です」。トヨタ自動車のエース・大谷は、冷静に失点のシーンを振り返った。

 わずかなほころびだった。3回2死まで走者を1人も出さない完ぺきな投球。特に130キロ台中盤のカットボールが威力を発揮し、ホンダ打線のバットを2本へし折っていた。しかし、9番の小手川に今大会初の四球を与えると、落合、川戸、長野に3連打を浴び3失点。長野にはシュートで内角を意識させながら、追い込んでから外角直球を打たれた。「ボール1つ中に入ってしまった。自分の力不足です」。4回4安打3失点で降板。打線は藤原の2ランで返したのみで、終盤の好機も得点につながらず、4安打に封じられた。
 初優勝、史上初の前年の日本選手権優勝チームによる都市対抗制覇を逃した。しかし、まだやるべきことがある。報徳学園で02年のセンバツ優勝、昨年の日本選手権でも優勝投手になった右腕は言う。「決勝で負けるのがこんなに悔しいとは。次に生かしたい」。秋はもう一つの史上初、日本選手権3連覇を目指す。

続きを表示

2009年9月2日のニュース