ヤクルト　今季初の６連敗で貯金０

　【ヤクルト４－９阪神】８月４日に最大１４もあった貯金が、１カ月もたたないうちに消えた。ヤクルトは今季初の６連敗。すぐ背後に迫る虎の勢いを、またも止められなかった。

　失速の要因は投手陣だ。この日は今季初登板の増渕が先発したが、５回７失点で降板。１―４の五回は３四球でピンチを招き、２死満塁で狩野に走者一掃の二塁打を打たれた。３年目の右腕は「力不足です。やってきたことができなかった」と唇をかんだ。
　荒木投手コーチは「先発が正直なところいない」と苦しい事情を語る。８月から先発で勝ち星を挙げたのは館山の２度だけ。劣勢が続き、はね返すだけの打力もないのが現状だ。
　これで９カード連続の負け越しとなった。昨季も大事な９月に８連敗を喫し、クライマックスシリーズ進出が遠のいた。同じ轍は踏みたくない。チーム状態はいつになったら上向くのだろうか。