山崎武2戦連発「門田さんまであと一本」

[ 2009年9月2日 19:38 ]

 【楽天-西武】乾いた音を残し、打球は楽天ファンの待つ左翼席へ飛び込んだ。0―0の4回、楽天の山崎武が先制の32号2ラン。40歳の主砲が、2試合連続の一発で均衡を破った。

 無死一塁で、マウンドには石井一。カウント2―2から外角の低い変化球を泳ぎながら引っ張り、三塁線へ痛烈なファウルを放った。直後にバッテリーが選択したのは内角の速球。その6球目が甘く入ったところを、見透かしていたかのように強振した。「ちょっと先っぽだったけど、ちゃんとバットに乗ってくれたね」。逆風をものともしない当たりだった。
 41歳を迎える年の最多本塁打記録は、1989年に門田(オリックス)がマークした33。8月半ばに通算350号を達成した後は、この数字を目標に置いてきた。「門田さんまで、あと1本」と、記録更新への意欲をあらわにする。
 故障で離脱しているリーグトップの西武・中村にも、あと4本とした。後半戦12本塁打の量産ぶりを考えれば、もはや射程圏だろう。逆転でタイトルをつかめば、史上最年長の本塁打王だ。

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2009年9月2日のニュース