ショックの涌井…問い掛けに答えられず

[ 2009年9月2日 00:28 ]

9回、楽天1死一、二塁、リンデンの中前打で二走内村(左端)がサヨナラの生還。捕手銀仁朗、次打者渡辺直。右端はぼうぜんと立ち尽くす西武・涌井

 【西武2―3楽天】サヨナラ負けが決まった後の捕手の後ろで、西武・涌井は悪夢を見たようにぼうぜんと立ち尽くした。3位を争う楽天との大事な第1ラウンド。何度もピンチをしのいできた右腕に、まさかの逆転劇が待っていたとは…。

 「何とか逃げ切ってほしかったが、最後にすきが出た」と渡辺監督。9回、先頭の投前に弾んだ打球を涌井がはじき、出塁を許したことが始まり。記録は安打だが「涌井の守備力からしたら普通にアウト」と監督は言う。犠打と二塁打で同点とされ、敬遠後の140球目、リンデンに決勝打を浴びた。
 試合後、涌井はどんな問い掛けにも無言だった。異例の対応にショックの大きさが見て取れた。雨のマウンド、自己ワーストの8四球、負けられない重圧…。少しずつ歯車が狂い、意地悪な最後を迎える。このまま楽天との「政権交代」となってしまうのか。

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2009年9月2日のニュース