62発男今宮 投打に活躍!サヨナラ呼んだ

[ 2009年8月9日 06:00 ]

<明豊・興南>8回、今宮は左翼線に二塁打を放つ

 第91回全国高校野球選手権大会は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕、開会式に引き続き、1回戦3試合が行われた。第2試合では、高校通算62本塁打を誇る今秋ドラフト候補の今宮健太内野手(3年)擁する明豊(大分)が、興南(沖縄)に4―3でサヨナラ勝ちし、2回戦に進出した。第1試合は九州国際大付(福岡)が常総学院(茨城)に逆転勝ちで、春夏通じて甲子園初勝利。第3試合は西条(愛媛)が八千代東(千葉)に競り勝ち、47年ぶりの勝利を挙げた。

【試合結果


 最後まで気持ちを切らさなかった。同点の9回2死二塁、背番号1の野口が左越えのサヨナラ打。アルプス席からの歓声を背中に受けながら、つなぎ役に徹した今宮はホッと胸をなで下ろした。

 「自分が点を取られたんで打つしかないと思っていました。詰まっても、先っぽでも何でもよかった」

 背番号6ながら大事な初戦の先発マウンドを任された。投手としても非凡な才能を持ち、今大会最速のMAX149キロをマークしたが、5回3失点で無念の降板。3番に座る打撃でも最初の2打席はいずれも三振と精彩を欠いた。遊撃に回った6回の時点では0―3。今センバツ2回戦で菊池擁する花巻東に敗れた試合が脳裏をかすめた。「このままじゃ春と一緒」。すぐに「打者・今宮」へと頭を切り替えた。

 すると1死一、三塁の好機で回ってきた6回の第3打席では右前に適時打。8回2死からは左翼線二塁打を放ち、4番・阿部の中前打で同点のホームを踏んだ。9回の野口のサヨナラ打を呼び込んだのは、今宮の執念の2安打だった。

 高校通算62本塁打を誇る男にしては地味な活躍も、これが今宮の真骨頂。浜田部長は「彼は追い込まれたり状況によってスイングを変える。ステップ幅を変えたり、時にはノーステップにしたり」。瞬時にスラッガーからつなぎ役にも変身できる野球センスこそが最大の武器。ネット裏で見守ったソフトバンク・小川スカウト部長は「肩も強いし、足も速い。プロでは中堅を守らせてもいいんじゃない?」と身体能力の高さにほれ込んだ。

 明豊が今年喫した公式戦の黒星は、今センバツの花巻東と今春の九州大会準々決勝で敗れた興南戦だけ。まずは1つ目のリベンジを果たした。今宮は、もう1つのリベンジに向け「まだ先ですけど正々堂々と明豊の野球をすれば…」。のみ込んだ言葉の先に、ライバルの姿を思い浮かべた。

 ◆今宮 健太(いまみや・けんた)1991年(平3)7月15日、大分県生まれの18歳。「別府大平山少年野球」で野球を始め、小3から投手。明豊中でもエースで活躍。高校から硬式で1年からレギュラー。投手としては今センバツで最速149キロをマーク。今夏大分大会では初戦の日田戦で3打席連続本塁打を放った。1メートル71、71。右投げ右打ち。

続きを表示

「名将かく語りき〜歴史を彩った勝負師たち〜」特集記事

「大谷翔平」特集記事

2009年8月9日のニュース