イチロー 通算30本目先頭打者アーチ!

[ 2009年8月6日 06:00 ]

<マリナーズ・ロイヤルズ>メジャー通算30本目の先頭打者アーチを放ったイチロー

 【マリナーズ7―6ロイヤルズ】 マリナーズのイチロー外野手(35)は4日(日本時間5日)、敵地でのロイヤルズ戦で初回に歴代10位タイとなるメジャー通算30本目の先頭打者アーチ。守備でも1点リードの9回2死満塁でファウルフライを好捕し攻守に大活躍した。また、この日はカブスの福留孝介外野手(32)が8号先頭打者弾、ヤンキースの松井秀喜外野手(35)が16号ソロをマーク。日本人選手の“ダブル先頭打者弾”は史上初、“トリオ弾”は4度目となった。

【MLBTシャツ


 イチローで始まり、イチローで終わった。天才だからこそできる業に、ファンのみならず両軍の選手たちまでも目を見張った。しかし当の本人だけは冷静。「1―0で勝ってるんだったら違うけどね」。淡々とした口調はいつもと同じだった。
 スイッチが入ったのは試合前の打者ミーティング。実はグリフィーから「もっとパワーをつけろよ」とちゃかされた。同僚のジョークにはプレーで応えるのがイチロー流。初回、内角高めに来た93マイル(約150キロ)直球を強振すると、右翼ポールを直撃するメジャー30本目となる先頭打者アーチ。過去2年の6本を上回る今季7号に「距離的には、ファウルじゃなければ入るのは間違いない」と涼しい顔で語り、ワカマツ監督も「言われた通り最初の打席で打ったな」と感心していた。
 華やかな活躍の陰には飽くなき向上心がある。6月は月間打率・407と絶好調だったにもかかわらず、7月からは打撃フォームを微調整。従来より右ひざを深く曲げ、重心を低くする。そうすることで、テークバックからスイングまでがよりコンパクトになり、ボールを長く引きつけて打つことができる。本格的な夏場を迎え、疲れで動きが鈍ったとしても、無駄のないスイングならミスショットは減るはずだ。
 そして、最後に見せ場が待っていた、7―6とリードした9回2死満塁の大ピンチ。ここで右翼線フェンス際に上がった打球に追いつき、スライディングキャッチで好捕した。捕球した場所は筒状に丸まった雨用シートで球場のほとんどから死角になるため、すかさずグラブを高くかざした。歓声とため息が入り交じる超美技。それでも「興奮してやっているわけじゃない。(審判員に)見せてあげないといけないから。僕は2年目にそれでファウルにされている」と淡々と話した。
 試合後には米メディアにも囲まれたイチロー。「死角だったから、まあ仮に追いつけなくても、グラブを挙げて“捕ったよ”ってアピールしたね」。打率トップをキープしたバットだけでなく、トークも全開だった。

 ≪城島 8月初出場で安打≫城島は8月初めての出場。8回に7月26日以来の安打を放ち「良かったですよ。久しぶりにヒットを打てた」とほおを緩めた。試合も先発ローランドスミスが4回5失点と乱れたが、5回から4投手の継投でかわし1点差で勝利。「シーソーゲームは2点差をつけないと勝てない。うちも2点差をつけられなかったから、簡単にいく流れじゃなかった」とホッとしていた。

続きを表示

「名将かく語りき〜歴史を彩った勝負師たち〜」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2009年8月6日のニュース