雪谷サヨナラ8強!延長11回合田が決めた

[ 2009年7月24日 06:00 ]

<都雪谷・都足立新田>11回2死一、二塁、合田は中越えサヨナラ二塁打を放ちナインに出迎えられ拳を上げる

 【東東京・雪谷3―2足立新田】ベンチはすぐに空っぽになった。延長11回2死一、二塁。都雪谷の6番・合田の打球が中堅の頭上を越えると、二塁走者の増田が生還するより早く、歓喜のナインは本塁に向かって駆けだした。

 「投手が頑張っていたので捕手として何とか助けたかった。チームのためにつなぐことだけを考えました」。手荒い祝福にヒーローは胸を張った。
 都立のシード校対決を制した。ともに今春の都大会では4回戦進出。03年に甲子園に出場した都雪谷に対し、都足立新田も3年連続8強に進出している都立の強豪校だ。意地とプライドをかけた戦いに勝った相原監督は「相手は逆方向への打撃を徹底していた。勝った瞬間は優勝が決まったかのように感動した」と目を赤くしながらサヨナラ打の合田を抱きしめた。
 独自の指導法が実を結んだ。07年から主将を1週間で代える制度を導入。2、3年生部員の全員が主将を経験している。「固定すると何かあった場合は主将に頼り負担になる。それよりみんなが経験することでチームに何が必要かを自ら考えることが大切」と指揮官は話す。飛び抜けた選手はいないが、日替わりにヒーローが誕生し、勝ち上がってきた。03年以来、2度目の甲子園まであと3勝。次戦は春夏連続出場を狙う強豪・国士舘だが、都雪谷は独自のアプローチで頂点を目指す。

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2009年7月24日のニュース