3度目の夢舞台 マー君“ダルさんと完封リレーだ”

[ 2009年7月24日 06:00 ]

ダルビッシュらとの球宴完封リレーを誓った楽天・田中将大

 マツダオールスターゲーム第1戦が24日、札幌ドームで行われる。中継ぎ登板が濃厚な3年連続出場の楽天・田中将大投手(20)は、駒大苫小牧時代の3年間を過ごした“第2の故郷”での快投を宣言した。全パは3年連続でダルビッシュ(日本ハム)、全セはゴンザレス(巨人)の先発がそれぞれ発表された。第2戦は25日、広島のマツダスタジアムで開催される。

 楽天・田中が思い出の風景に溶け込み3度目の舞台へ決意を新たにした。アニキ分である日本ハム・ダルビッシュの後を受け、2番手の登板が濃厚な球宴第1戦マウンド。パ・リーグ投手力を見せる完封リレー宣言だ。
 「みんなでゼロに抑えたい。とにかくゼロに抑えることだけ。それしか考えていない。自分の持っている力をすべて出し切れるように。とにかく全力を尽くしたい」
 ペナントレースとは違う球宴マウンド。さらに駒大苫小牧で3年間を過ごした北海道の登板は、田中にとってこの上ない感謝を表す場となる。この日は遠征先の福岡から午前中の便で空路、北海道入り。その足でまず母校に向かった。プロアマ規定などに配慮して、すでに南北海道大会で敗退して甲子園の道を断たれた野球部員とは接触しなかったが、手土産を携えて学校関係者と再会。思い出の学舎で数時間、リフレッシュした。この日は小・中学時代の同級生で巨人・坂本の熱愛が発覚したが、自身も先日、同じ写真週刊誌に激写されたばかりとあって「僕がどうこう言う立場じゃない」と気遣いも見せた。
 20日のソフトバンク戦は先発から中2日で救援登板。自己最速155キロを計測しプロ2個目のセーブを挙げ、今度は中3日。それでも「投げた後もどうこうというものはない。球速の更新?そこにはあまりこだわりはない。それよりもゼロに抑えること。そっちの方が優先」。“ふるさと”で疲れを癒やした田中が、完封継投に全力を注ぐ。

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2009年7月24日のニュース