小谷野 天敵・杉内討ちでハム肉薄0・5差!

[ 2009年7月17日 06:00 ]

<ソ・日>6回2死一、二塁、小谷野栄一は左中間越え逆転三塁打を放つ

 【日本ハム3―2ソフトバンク】日本ハムがソフトバンク相手の首位攻防戦で勝ち越した。16日、7連勝中の左腕、杉内俊哉投手(28)を打線が6回に攻略。小谷野栄一内野手(28)の2点三塁打などで一挙3点を奪って逆転勝ちした。前日のエースダルビッシュ有投手(22)の完投勝ちに続く連勝で0・5ゲーム差まで詰め寄った。球宴まで前半戦残り5試合。パ・リーグがヒートアップしてきた。

 日本ハムは泥臭く1点を取りに行った。放った安打は今季最少の3本。相手は7連勝中だった杉内。それでも勝った。「なんとかしないといけなかった。普段通りではね」とは梨田監督。勝利への執念を見せたのは1点を追う6回だ。先頭の森本が四球。続く稲葉に3年ぶりとなる送りバントを指示。4試合連続マルチ安打中だった稲葉も初球で決めた。2死後にスレッジも四球を選んで一、二塁。小谷野が初球の真ん中スライダーを2点三塁打して逆転。さらに相手のミスで1点を加えた。
 「何とか走者を進めたい場面。予想はしていた。ウチらしい試合ができた」と稲葉は胸を張った。前日はエース・ダルビッシュが1失点完投勝ち。1勝1敗のタイとした流れを無駄にはできなかった。試合前、指揮官はナインに「いろいろな選手にいろいろなサインを出すから驚くなよ」と告げていた。その言葉通りの采配で逆転勝ち。
 「みんなでつくったチャンス。力を合わせて勝てたのが一番良かった」と小谷野は全員野球を強調した。今季17度目の逆転勝利で首位ソフトバンクに0・5ゲーム差。熱パはこれからが面白くなる。

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2009年7月17日のニュース