巨人悪夢の9回…しかし越智は責められない

[ 2009年7月17日 22:22 ]

9回、阪神に逆転され、ベンチでさえない表情の巨人・原監督

 【巨人1―5阪神】スタンドを埋めた巨人ファンの誰もが目を疑う光景だった。

 1―0の9回1死無走者からマウンドに上がった抑えの越智が、新井に内野安打された後、鳥谷に逆転2ランを許す。続く狩野には右前打を浴び、今度は代打の林威助に2ランを食らった。
 原監督は「あと2死から遠かった。2度とあってはならない」と静かに振り返った。幾多の勝利に貢献してきた右腕だけに、強く責め立てることはしなかった。
 指揮官が問題視したのは、今季初登板だった金村暁を相手に、亀井の一発による1点しか奪えなかったことだ。本塁打以外に放った安打は、内野安打2本だけ。緩急術にはまってしまった。
 「まともな安打がなかった。チャンスが何もなかった。(敗因は)そっちでしょう。あれだけゴロアウトが多かったのが、一番の問題」。停滞した自慢の打線に、ちくりとくぎを刺した。

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2009年7月17日のニュース