プロは視察済み 松井秀に憧れた大型捕手は左打ち

[ 2009年7月17日 07:38 ]

 飛龍の4番・松尾明暢捕手(3年)が、ラストサマーに大暴れを誓った。既にプロ複数球団のスカウトが視察に訪れるなど、1メートル82の大型捕手への注目度は高い。本塁打は5本と数こそ多くはないが、昨年の準決勝・静岡戦では右翼に場外本塁打を放つなど、芯に当たった時の飛距離は驚異的だ。

 悔しさが松尾を成長させた。1年夏から先発出場。5番を任されたが1回戦で三島南に敗れた。
「打てなかったし、守れなかった…」
 パワーをつけるため、食べまくった。朝昼晩の食事量を増やし、学校の休み時間にも1日2、3個の自作おにぎりをペロリ。1年の時に最低66キロだった体重が、今では83キロに増えた。
 もともとは右利きだが、小学生の頃、「松井秀喜選手(ヤンキース)にあこがれて…」左打ちにスイッチ。左腕の力が弱かったため、昨冬は、はしやペンを左手で持ち強化した。その成果で「押し込めるようになった」と、左翼方向にも強い打球が飛ぶようになった。
 松尾は「(今大会は本塁打を)10本打つ気持ちでいきます」。初戦は18日の浜松工戦。大アーチで自分を、そしてチームを勢いに乗せる。

続きを表示

2009年7月17日のニュース