埼玉のダルだ!春日部共栄・中村が4回11K

[ 2009年7月15日 06:00 ]

<春日部共栄・小松原>10球団のスカウトが見守る中、4回11奪三振の圧巻投球を見せた春日部共栄・中村勝

 【埼玉・春日部共栄12―0小松原】埼玉No・1右腕の中村が初回から“ドクターK”と化した。自己最速タイとなる143キロの直球主体に、スライダー、カーブ、フォークを駆使した変幻自在の投球で3回まで9者連続三振。4回、先頭への初球が二飛となり苦笑いを浮かべたが、圧巻の4回1安打11三振。この日梅雨明けを迎えた埼玉で、中村の笑顔も晴れ渡った。

 「気持ちよかった。三振にこだわらずストライク先行で投げた結果です」。1メートル84の長身と、端正なマスクはダルビッシュをほうふつさせる。実際、WBCのダルビッシュの投球を参考にして、体が開く課題を克服したとあってフォームもそっくり。中3時にはKボールの県選抜で優勝し、日本代表としてアジア大会3位の実績がある。「日本を背負えるぐらいになりたい。ダルさんと代表に入りたいというのもある」と夢は大きい。ネット裏には地元・西武など10球団23人のスカウトが集結。OBの中里(中日)の県記録15連続三振には届かなかったが、打っても3安打6打点。オリックスの牧田スカウトは「ひじが柔らかくて腕が振れる。スライダーの曲がり始めが遅いから打者は見極めが難しい」と評した。
 周りの赤ちゃんに勝つ大きな泣き声だったため父・功さんが「勝」と名付けた。「狙われても打たれない投手になりたい。最後は甲子園で笑いたい」。“埼玉のダル”が、熱い夏の主役に躍り出る。

 ◆中村 勝(なかむら・まさる)1991年(平3)12月11日、埼玉・春日部市生まれの17歳。小2のときニュー武里ジャンボで野球を始める。武里中では軟式野球部で投手と遊撃手。中3時は投手でKボールの県選抜で全国優勝。日本代表でアジア大会3位。春日部共栄では昨秋から背番号1。家族は父、兄2人。1メートル84、75キロ。右投げ右打ち。血液型A。

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