柳ケ浦 吉川君を「甲子園に連れて行く」

[ 2009年7月15日 06:00 ]

 大分県日出町のバス横転事故で亡くなった柳ケ浦(大分)の吉川将聖君(16)の葬儀が14日、実家のある奈良県桜井市の斎場で営まれ、親族や友人ら約300人が最後の別れを惜しんだ。野球帽をかぶり笑顔でピースサインをする吉川君の遺影の傍らには、愛用のバットや同校野球部のユニホームが置かれた。友人らは色紙やボールに別れの言葉を寄せ書きし、冥福を祈った。

 弔辞では野球部を代表して小黒将司君(16)が「ライバルで尊敬する人だった。つらく、悲しく、悔しい。絶対に甲子園に連れて行く。天国から見守っていてください」と号泣した。同校の高橋和治校長は「吉川君の夢が途絶えてしまった。校長として責任を感じている」とあらためて謝罪した。悲しみの中、亡き友の甲子園出場の夢をかなえるため、15日の1回戦で中津北と対戦。吉川君の叔父(36)は「将聖に“天国からみんなを見守ってくれ”と声を掛けました」と話した。

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2009年7月15日のニュース