涌井 完封12K!ハーラートップタイ11勝目

[ 2009年7月15日 21:00 ]

1回楽天無死二塁、中村真(右)の投前バントを三塁に送球し、アウトにする西武・涌井

 【西武5-0楽天】四球や暴投でふらふらしていた西武の涌井が、4回から別人のようになった。力強い「奪三振ショー」はここからだ。

 ストライクを先行させ、自分の土俵で勝負する。糸を引く直球で中村真、鉄平を空振り三振に取ると、5回は3者三振。安打を許した6、7回はギアを上げて後続を連続三振。球数と反比例するように勢いが増した。

 8回に10個目。9回にも二つを加え、4回以降だけで自己最多に並ぶ12三振。5安打で2度目の完封を飾り、この日登板した親友のダルビッシュとともに、リーグ1位の勝ち星を11に伸ばした。

 今季、目を引くのは三振の数だ。119個はダルビッシュに3差の1位。昨年まで1度しかなかった2けた三振はもう4度を数える。「別に意識してない」と話すが、渡辺監督は「狙って取っている。原点の外角低めでカウントを取れるので、勝負どころで余力が残っている」と説明する。

 リーグ戦再開から被本塁打0の4連勝。「これからばてるので今のうち頑張ります」と涌井。負けられないライバルの存在も大きい。

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2009年7月15日のニュース