登板過多の影響?山口が398日ぶりの黒星

[ 2009年7月5日 06:00 ]

<中・巨>7回途中から登板した山口だが、四球と連打で逆転を許して降板

 【巨2-4中】何度もチームを救ってきた山口の背中が小さく見えた。直球が走らず、低めのボールゾーンに落とす得意のスライダーも見逃された。昨季から続いていた自身の連勝は14でストップ。昨年6月1日以来、84試合、398日ぶりの黒星を喫した左腕は「疲れ?普段通りでした…」とうなだれた。

 1点リードの7回1死二塁。2番手でマウンドに立った。だが立浪、井端への連続四球で満塁となり、荒木、森野に連続適時打を浴びて逆転を許した。この瞬間、オビスポ―ゴンザレス―グライシンガーによる球団史上初の先発外国人による3連勝が消えた。
 試合前まで防御率0・84だった左腕のまさかの乱調。ナゴヤドームでの連勝が4で止まった原監督は「継投のタイミング?最善の策です」と話したが、山口はこの日で今季最長の5日連続登板。登板数は両リーグ最多の41を数える。指揮官は「彼が連投しているということはチーム状態がいいということ」と話したが、実情は左手中指負傷のクルーンの不在に加え、中継ぎで唯一の左投手ということでフル回転を余儀なくされている。MAXは前日より6キロも遅い142キロ。登板過多による疲労の影響は否めず、伊原ヘッドコーチは「他に投手がいないんだよ」と嘆いた。
 「左打者はしっかり抑えなければいけない…」と声を絞り出した山口。首位独走の原動力であるのは誰もが認めるところ。気持ちを切り替えるしかない。

 ▼巨人・グライシンガーの話 (6回1/3を2失点も勝ち負けつかず)結果的に試合に負けたが、ゲームはつくれたと思う。

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2009年7月5日のニュース