広島フィリップス4打点!守備のまずさ補う

[ 2009年7月5日 17:34 ]

 【広島6-4横浜】広島の新外国人、フィリップスは前日、左翼での拙守で逆転負けのきっかけをつくった。この日も、信じられないプレーが飛び出す。何でもない左翼への打球を捕球できず、失点につながる失策としてしまった。

 3点リードの5回1死。飛球に向かって前進したが、打球は構えたグラブの横をかすめていった。打者の石川を一気に三塁まで進ませ、続く遊ゴロでの生還を許した。本職は三塁手。フィリップスは「左翼は大リーグでも3試合くらいに出ただけ」と不慣れなことを認める。
 ただ、守備のまずさを補うだけの打力がある。「試合をこなすたびに良くなってきている」とフィリップス。3回に先制の2号3ラン。5―4の9回1死二、三塁では貴重な追加点となる中堅への犠飛を打ち上げ、計4打点で勝利に貢献した。
 元大リーガーで2004年から4年間は、ヤンキースのユニホームに袖を通した。永田外野守備コーチは「次は(打球を)顔で止めると言っていたよ」。端正な顔立ちでチームに新風を吹き込んでいる32歳は、持ち前の打撃でどこまで浮上の力になれるか。

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2009年7月5日のニュース