マエケン 今季最短の3回でKO…4連敗

[ 2009年5月14日 21:03 ]

3回に追加点を奪われ渋い表情の広島・前田健

 【広島1-7阪神】期待の21歳が苦しんでいる。広島の前田健は今季最短の3回4失点(自責は2)でKO。巨人を相手に完封勝ちした4月11日を最後に勝ち星から見放され、4連敗。あまりにもショックが大きかったようで、前田健は「ノーコメントでお願いします」。

 1回2死一、三塁で新井に外角高めの直球を右前に運ばれ、早々と先制点を与えた。2回1死一、三塁では高めの変化球を赤星に左に打たれ、簡単に犠飛を許した。3回は桜井、平野に高めの直球を痛打され、連続適時打を浴びた。ピンチでの勝負球はすべて浮いていた。立ち直る兆しも見えず、この回で降板を言い渡された。

 昨季は阪神戦で4試合に先発し、2勝0敗、防御率0・98と堂々の成績を残した。阪神の和田打撃コーチは試合前に「“術”を持っているピッチャー」と警戒を深めていた。
 だが、その投球術を使おうにもこの日は制球が甘かった。相性の良さを生かせず、本調子とは言えない阪神打線に打ち崩された。精彩を欠くこの4試合。この苦境を成長への糧とできるか。

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2009年5月14日のニュース