ハマの番長“お得意”トラ狩り!完封勝利

[ 2009年5月9日 06:00 ]

<横・神>2安打完封勝ちを飾った三浦大輔はガッツポーズ

【横浜2-0阪神】ただ勝つだけではエースと呼ばれない。ゲームセットの瞬間をマウンドで迎えることこそが三浦のプライドだった。

 「やっと最後まで投げ抜くことができた。雨?もちろん9回まで投げるつもりだった。完封っていうのは本当にうれしいですね」。3回から雨が降り始めて8回裏に12分の中断。試合途中、3度もマウンドに砂をまく悪条件の中、128球を投げ切りわずか2安打1四球で二塁を踏ませなかった。阪神戦は通算38勝(完封6)16敗と無類の強さを誇る虎キラーは最後の打者、関本を二ゴロに打ち取ると右手の人さし指を天に突き上げた。

 “3度目の正直”だった。4月24日ヤクルト戦は9回2死から連続四球を与えて降板。前回登板の2日中日戦は右すねに打球を受けて8回で交代した。「倒れるくらい痛かった。9連戦の初戦だったから、ただ勝つだけでは満足できない」。8回4安打1失点での3勝目に笑顔はなかった。

 この日は初球の配球に細心の注意を払った。初球をスイングしたのは9回の狩野だけ。1~7番に対しては、2巡目の初球に前打席と異なる球種を選択。同様に、2者連続で同じ球種を投じたのは一度もなかった。狙い球を絞らせない巧みな投球に「細山田が打者の考えを読んで、うまくタイミングを外してくれた」と満足げ。大矢監督も「三浦は1人で投げ切って文句のつけようがない」と絶賛。前夜に逆転負けを喫した悪夢を、エースが完全に払しょくした。

 ≪内川3戦連発≫内川が両チーム無得点の6回2死から3試合連発となる6号ソロを放った。安藤の真ん中高めスライダーを左中間に運び「高めに浮いた球を思い切り叩こうと思っていた。本塁打はおまけだと思っているけど、いい場面で打てた」と胸を張った。昨季の14本を大きく上回るペースで量産。大矢監督も「甘い球をしっかりとらえている。今年は飛距離が出るようになったね」と成長に目を細めていた。

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2009年5月9日のニュース