坂本痛恨のエラー…巨人ミスミスドロー

[ 2009年4月13日 06:00 ]

<巨・神>延長12回引き分けに終わり原辰徳監督も渋い表情

 【巨人6―6阪神】巨人は12日の阪神戦で延長12回の末、6―6で引き分けた。9回に坂本勇人内野手(20)が今季9試合目でチーム初失策を記録。M・中村、クルーンの救援陣が打ち込まれるなど2点のリードを守れず、後味の悪い一戦となった。打線は14安打を放つなど好調で首位の座は守ったが、ミスが重なり手痛いドローとなった。

【試合結果
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 今季最長の4時間36分を戦い終えた原監督は、会見場で自ら切り出した。「総力戦!引き分け!」。おしぼりで顔をふき、冷静に試合を振り返った。
 「監督としてヒヤヒヤしたが、こういうゲームでも引き分けとして成立させた。8、9回をしっかり抑えるという誰もが思う計算が、時には狂う時もある」
 6回に李スンヨプ、阿部の連弾で逆転し、逃げ切りを図った。8回、M・中村が2死から四球を与えると、桜井に中越え三塁打を浴び1点差。9回にはクルーンが3連投のマウンドに上がったが、先頭に安打。続く金本を遊撃へのゴロに打ち取ったが、二塁ベース手前の打球を坂本がまさかの後逸。直後に新井に同点打を許した。M・中村は「2死からの四球を反省しないといけない」と話し、3安打されたクルーンは「仕方がない」と淡々と振り返った。
 坂本は「ベースを気にしてしまった。しっかり反省して次に同じプレーをしないように頑張ります」。伊原ヘッドコーチは「(坂本は)捕球のところでちょっと目を切った。これで反省してもっといいプレーヤーになるよ」とかばったが、痛すぎる今季初失策となった。
 先発の高橋尚が2回に打球を左腕に受け降板。8投手をつぎ込むなど、ベンチ入りした25選手のうち、先発要員の福田を除く24選手を使い切った。9回には中堅・鈴木が好返球で勝ち越しを防ぐなど、敗戦だけは免れたことが救いだった。
 「結果的にこうなることもある」と指揮官は前向きにとらえたが、終盤の方程式に不安を残しミスも出た。首位は守ったが、後味の悪さは残った。

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2009年4月13日のニュース