手も足も出ない横浜…「球団の責任」の声も

[ 2009年4月9日 23:16 ]

7回、巨人・小笠原の二塁打で追加点を許し、ベンチでふくれっ面の横浜・大矢監督(左)。右は水谷コーチ

 【横浜2―9巨人】まさに手も足も出ない。横浜は2―9の大差で敗れ、1999年以来となる開幕6連敗のチームワースト記録に並んだ。大矢監督は険しい顔で「選手の力を十分発揮させられていないのかとも思う」と、采配に対する自信の揺らぎさえ見せた。

 先発はオープン戦で不安を残していたウォーランド。しかし、毎回安打されながらも変化球を中心に粘り、6回途中3失点で踏ん張った。2回には4番吉村が中越え本塁打。「きょうこそは」の雰囲気も漂った。
 しかし、2番手真田が7回に4失点。8回には横山も2ランを浴びた。打線も、3回以降は3者凡退が4度。結局、いつもの淡泊な姿に逆戻りした。大矢監督は「マイナス思考をしても仕方ない。早く1つ勝って取り返していく」と前を向くしかない。
 しかし、ある球団幹部は「昨年の勝率3割3分8厘からの再出発という時の6連敗は重い」と事態の深刻さを強調する。監督の責任を問う声も出てきそうだが、この幹部は「何年も先を見据えたチームづくりというものがずっとなかった。それは現場というより球団の責任」と構造的な問題を指摘した。

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2009年4月9日のニュース