横浜ニュースター 内藤一発!5割8分3厘

[ 2009年3月15日 06:00 ]

<横・ソ>6回、横浜1死一塁、右越えに2ランを放った横浜・内藤雄太

 【横浜4―9ソフトバンク】横浜の4年目、内藤が右越え2ランを放つなど3安打。これでオープン戦は打率・583と猛打は止まらず、「本塁打も狙ったわけじゃなく、積極的にいった結果」と会心の表情を浮かべた。

 2回に巽のスライダーを左前に運ぶと4回にも左前打。6回には柳瀬のカットボールを右翼席に運んだ。WBC日本代表の村田が「おまえは力があるんだから」と一目置くほど潜在能力は高い。駒田コーチの助言で今春キャンプですり足から足を上げる打法に変更して開花した。「今までマイナス思考だったけど、今季はミスがあっても前向きに。何でも思い切ってと考えている」という。
 横浜スタジアムには幼少時から応援に通った。「オレが打つから見とけよ!」と声を掛けられて以来、あこがれの選手となった佐伯とアベック弾。その佐伯は「うれしいね。若手が頑張っているとおじさん世代の励みにもなる」と喜んだ。本職の外野に加えて、一、三塁も守る成長株は「1軍に残るには打ってアピールしかない。守備もどこでも守ります」と力強かった。
 ◆内藤 雄太(ないとう・ゆうた)1983年(昭和58)11月29日、神奈川県生まれの25歳。横浜商工(現・横浜創学館)から八戸大へ。3、4年秋と4年時の日米野球で首位打者を獲得。05年大学・社会人ドラフト3巡目で横浜に入団。昨年はイースタンでチーム最多の10本塁打、7月には月間MVP。1軍出場は06年の2試合のみ。ニックネームは元ヤクルトの内藤尚行投手の愛称をアレンジした「キャオス」。身長1メートル82、84キロ。右投げ左打ち。血液型O。独身。

 ≪ギリギリ合格…寺原反省の3失点≫オープン戦初先発の横浜・寺原は5回を投げ、松中、多村に本塁打を浴びて3失点。「良くはない。3者凡退が1回しかないし、甘い球が多かった」と渋い表情だった。最速150キロ、昨秋から取り組んでいるフォークで三振を奪う場面もあった。しかし「もう少しうまく投げないと。こういう投球じゃ勝てない」と反省を続けた。杉本投手コーチは「最低ラインの合格」と評価した。

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2009年3月15日のニュース