“精密機械”門倉 開幕メジャーへ前進

[ 2009年2月22日 06:00 ]

フリー打撃で好投したカブス招待選手の門倉

 巨人を自由契約となり、招待選手としてカブスのキャンプに参加している門倉が、レギュラー打者5人を相手にフリー打撃初登板。全30球で安打性わずか2本に抑え、開幕メジャーに名乗りを上げた。

 「四隅に投げれば抑えられるし、変化球はかなりの自信を持ってやれるね」。先頭のフォンテノーから“名刺代わり”にシンカーで空振りを奪うと、正捕手ソトには内角直球でバットをへし折り、スタンドからはどよめきが起こった。門倉の快投の連続に闘争心をくすぐられたのか、主砲リーが飛び入り参加。そこでも最初の対決は得意のフォークで遊ゴロ。最後は直球をバックスクリーンに運ばれたが、もちろん甘く入れば打たれるのは想定の範囲内。「リーには“目をつぶって振ったら飛んだよ”って冗談を言われたけど、大きな自信になった」と充実の笑みを浮かべた。
 ピネラ監督も「低めへの制球が素晴らしい。経験もあるし、投球の術を知っている。私なら中継ぎで使うね」と早くもメジャー昇格を示唆。門倉が夢の舞台へ大きく近づいた。

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2009年2月22日のニュース