巨人は今年も61番!中井“大田にメラメラ”場外弾

[ 2009年2月12日 06:00 ]

場外弾を放つ巨人2年目・中井大介

 巨人の高卒2年目・中井大介内野手(19)がフリー打撃で左中間の防球ネットを越える推定135メートルの場外弾を放ち、将来の正三塁手を争うドラフト1位・大田に“一歩リード”した。

 「打った瞬間、行ったと思いました。抜けたスライダーを我慢して振り抜けた。たまたまですけどね」。まだ手に残る感触に、思わず自画自賛した中井。東野の19球目の内角スライダーを、軸足に体重を残してドンピシャで振り抜いた。もっとも4つの空振りも喫し「きょうの打撃に納得しているわけじゃない」と話したが、打たれた東野は「(大田より)中井の方が嫌でした。懐が深い」と“軍配”を上げた。
 今キャンプは大田とペアを組み、すべての練習を一緒にこなす。黄金ルーキーに注目度では譲るものの、昨季は2軍で4番にも座り、94試合に出場し10本塁打。昨年の秋季練習では原監督から強化選手に指定され、幾度となくマンツーマン指導を受けた。今季は“第2の坂本”の期待から背番号61を譲り受けた原監督の秘蔵っ子は「大田?グラウンドでやっている以上はライバル。負けるわけにはいかない」と闘志をむき出しにする。
 WBCで小笠原が抜けるオープン戦で“正三塁手”としてアピールし、目指すは開幕1軍。「軸足のためと、肩が開かないことが課題。意識の中ではできている。これを続けて、感覚をつかめれば」と向上心を燃やしていた。

 ◆中井 大介(なかい・だいすけ)1989年(平元)11月27日、三重県生まれの19歳。小学校1年から野球を始め、宇治山田商では1年夏からベンチ入り。3年夏には投手兼外野手として甲子園に出場。2回戦では優勝した佐賀北と対戦し、延長15回引き分け再試合の死闘を繰り広げた。高校通算28本塁打。07年高校生ドラフト3巡目で巨人入り。昨季は2軍戦で打率・267、10本塁打、50打点。1メートル80、78キロ。右投げ右打ち。年俸は630万円(推定)。趣味は音楽鑑賞。

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2009年2月12日のニュース