球児もハマった“あっという間の15秒ボール”

[ 2009年2月12日 06:00 ]

<練習試合 阪神・日本ハム>2回1死、打者・ボッツのとき、15秒ルールに引っ掛かり審判から「ボール」を宣告される藤川球児

 【練習試合・阪神2―5日本ハム】WBC日本代表の守護神、阪神・藤川球児投手(28)が11日、日本ハムとの練習試合(沖縄・宜野座)に2番手として登板したが、今季から試合時間短縮を目的に導入される“15秒ルール”にいきなり引っ掛かった。結果は1回無失点に切り抜けたものの、WBCではなくシーズンに向けて新たな不安を残した。また、日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)は先発で2回4安打1失点だったが、最速153キロをマークした。

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 マウンドの藤川が一瞬、「えっ?」とキツネにつままれたような表情を浮かべ、直後には苦笑を漏らした。2回1死無走者。打席にボッツを迎え、カウント0―2。捕手・岡崎からボールを受け取った藤川は帽子の位置を2度直し、マウンドをならしてから、岡崎のサインに2度首を振った。そして3球目を投じようとした直前。球を受け取って15秒以内に投球動作に入らなかったとして小林二塁塁審の手が挙がり、球審にアピール。次の瞬間に「ボール」を宣告された。
 「やっていく中でいろいろ出てくるが、今は気にしていない。ルールを連盟の方に言われて持ってきている審判の方もかわいそうですよ」。15日からのWBC日本代表候補合宿への“壮行試合”で赤っ恥をかかされた格好となったが、藤川は大人の対応を見せた。1つにはWBC使用球にまだ完全になじめず、捕手からボールを受け取った際に、グラブの中で縫い目を探すことに手間取ったことがある。
 自動的にカウントは0―3となり、事実上の3球目もボールで四球。しかし、ボッツも状況がのみ込めずに打席に立ったまま。球審も記録員への報告で右往左往するなど、15秒ルールはその何倍もの遅延を生んだ。その中、藤川は後続を打ち取って1回を無失点に抑えた。8日のシート打撃で右脚の内転筋を痛めていた影響もあり、決して本調子ではない中で“結果”は残した。ただ、首脳陣は一様に15秒ルールという“新たな敵”に不安を口にした。真弓監督は「シーズンに入っていざ試合になったらどうなのかな?」と口にし、木戸ヘッドコーチも「伝統のスポーツでルールを(ころころ)変えていいのか」と疑問を呈した。
 「きょうはほんまに投げただけ。ダルビッシュは153キロで、ボクは137キロ(実際のMAXは143キロ)。いい状態に持っていかないとね」。15秒ルールに恨み言は一切吐かなかった藤川だが、WBCのため日本でのシーズンに向けた実戦に出場できない“ハンデ”が重くのしかかる。

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