不安との闘い…46歳のシーズンへ工藤初ブルペン

[ 2009年2月6日 19:49 ]

キャンプで初めてブルペンに入り、投球練習する工藤公康

 5月で46歳になる球界最年長の横浜・工藤が6日、今キャンプで初めてブルペンに入った。ミットから快音を響かせた50球にも「まだ上半身の力が勝ちすぎている。あしたからはそこを意識する」と汗をぬぐった。

 1日に左足ふくらはぎを痛めて別メニュー調整だったが、翌日から遠投は始めていた。この日もまずは遠投で100球。ブルペンでは捕手を数メートル下がらせ「普段の位置から、さらに奥まで射抜くイメージで」投げ込んだ。大矢監督は「長引くかとも思ったが、もうあれだけ腕が振れていて一安心」と話した。
 ただ、本人は満足感ばかりではない。「無意識に足をかばい体重移動が早い」、「体の芯の回転ではなく腕で投げようとしている」…。次々と反省の言葉を続け「遠投はいい感じでもブルペンに来たらダメ。不思議だねえ」と苦笑いした。
 昨年はプロ3年目以来、24年ぶりに未勝利に終わった。それだけに今季に懸ける思いは強い。初ブルペンを終えて「期待より不安が大きい」と正直に言った。それも、今後の自分との戦いに向けた決意の表れのようだった。

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2009年2月6日のニュース