【キャンプレポート】井口、メジャーのパワー発揮

[ 2009年2月6日 09:20 ]

 ロッテ・井口資仁内野手(34)が元メジャーリーガーのパワーを見せつけた。沖縄・石垣島キャンプ第2クール初日。中堅から本塁方向への強い“逆風”が吹く中、フリー打撃で45スイング中、140メートル超の特大弾を含む今キャンプ最多4本のサク越えを放った。

 第1クールは持ち味の右打ちを徹底したが、引っ張る打撃も“解禁”してサク越えは右翼と左翼へ2本ずつ。うち1本は左翼席後方の高さ約15メートルの最上部にライナーで突き刺さる推定飛距離140メートル超の特大弾だ。「練習で左方向に打っても仕方ないんですけどね。今はできるだけ振り込む時期。(打撃フォームの)型をつくるためにガンガンいっているだけ」とサラリと振り返った。
 体の前でさばくのではなく、手元まで引きつけて打つのが井口流。ミートポイントが体に近い分、右方向への打球は自然と増えるが、それも「右に引っ張るイメージ」という。内角の球を強く叩けば、自然と引っ張る形になる。左翼への特大弾はスイングスピードが上がってきた証拠だ。
 これだけでは終わらない。今キャンプ初の特打では98スイングで場外2発&4連発を含む19本のサク越えを放った。一発以外もライナー性の打球を連発。ソフトバンクの加藤スコアラーは「えげつない打球ばかり。逆風なのに、関係ないぐらい打球が速い」とうなった。「調子は全然良くない。バテバテでした」。全開はまだ先と言わんばかりの言葉が頼もしい。

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2009年2月6日のニュース