大田後援会立ち上げプラン 故郷で急浮上

[ 2008年12月29日 06:00 ]

 巨人のドラフト1位ルーキー・大田泰示内野手(18=東海大相模)の出身地、広島県福山市で、後援会立ち上げの構想が急浮上した。設立時期や規模は今後の活躍を見守りながら最終決定するが、地元関係者は水面下で協議を始めている。同市出身のプロ野球選手は阪神・江草以来6年ぶりとなるだけに、市を挙げて全面バックアップ体制を敷く構え。大田にとっては心強い援軍となる。

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 大田の巨人入団で沸き返る広島県福山市。高校3年間を神奈川で過ごしたとはいえ、中学時代は同市の軟式野球クラブ「松永ヤンキース」に所属し、高校通算65本塁打の基礎を築いた。福山琴やゲタ・はきものなど工芸品が名産の中核都市にとって待望のスター候補生誕生。その後押しへ、早くも後援会立ち上げプランが浮上した。
 福山市軟式野球連盟関係者は「具体的な話はこれからですが、すでに設立への動きがあると聞いている。来年夏ごろには発足させて、オフに本人を招待できればベスト。準備委員会をつくることになるでしょう」と説明。今月20日に地元で行われた激励会では、羽田皓(あきら)市長(64)が出席し「後援会をつくって盛り上げよう。私もぜひ入りたい」と周囲に漏らしたという。
 さらに同関係者は「阪神に上本君(早大)も入る。2人同時にプロ入りは今までになく喜ばしいこと」。大田と同じく中学時代に「松永ヤンキース」に所属し、早大では1年春から全104試合フルイニング出場を果たした大学No・1内野手との“ダブル後援会”構想もある。
 背番号「55」の先輩でもある松井(ヤンキース)は、プロデビュー前の93年1月に地元の石川県根上町(現能美市)で後援会が発足している。松井には一足遅れたが、来年3月11日には福山市民球場で広島とのオープン戦が開催される。原監督は、WBCで小笠原が不在の時期は大田にもチャンスがあることを明言している。大田が凱旋出場を果たせば、一気に機運が高まる可能性もある。大田が人口約46万人の福山市挙げての援軍を得るため、1日も早い1軍昇格を目指す。

 <1・8から新人自主トレ>大田は現在、福山の実家に帰省中。年明け早々に地元で始動し、1月8日からはジャイアンツ球場での新人合同自主トレに臨む。今年11月のファンフェスタで55番のユニホーム姿を披露した際には「55番は大田と言ってもらえるように頑張りたい」と決意表明した。55番でのプレーは来年2月1日の宮崎キャンプからとなる。

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2008年12月29日のニュース