松坂 涌井シゴく!西武キャンプ“鬼コーチ”

[ 2008年12月29日 06:00 ]

2006年、ランニングで汗を流す松坂大輔(左)と涌井秀章

 WBC魂注入だ!レッドソックスの松坂大輔投手(28)が来年2月1日から古巣・西武の宮崎南郷キャンプに参加することが決定した。3月開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けた国内調整の一環だが、西武・渡辺久信監督(43)は“臨時コーチ”としても期待。同じWBC組の涌井、岸にも前回大会MVPとしての経験と技術を伝授する。

【松坂ジャージ


05年2月27日 度胸満点!西武の新人右腕、初登板で城島にぶつける

06年12月7日  「西口さんのようになりたい」

07年6月24日 149勝もしているのに11年かかった“2勝目”

 宮崎・南郷から世界へ。WBC連覇へ侍ジャパンのエースの“前線基地”が決まった。松坂は前日、渡辺監督に自ら電話連絡し「暖かい南郷にお邪魔していいですか」と伝えたという。昨年は埼玉・所沢での2軍キャンプに合流したが、今回は温暖な地を選択。そのまま2月15日に宮崎市内でスタートするWBC代表合宿に合流するスケジュールだ。
 古巣でのキャンプ参加。これまで「個人でやるにはやはり限界があると思う」と話していたように、チーム単位での練習に合流することで少しでも実戦感覚を磨くことができる。加えて自身の調整以外に期待されるのが、WBC、メジャーでの経験を選手に伝える「伝道師」としての役割だ。連絡を受けた渡辺監督も「(選手には)好きに教えてほしい。若手に限らず、涌井や岸にもね。アメリカでの調整法とか、みんなが知らないことはいっぱいあるから」と“松坂臨時コーチ”を大歓迎している。
 西武の代表候補は5選手。特に涌井は母校・横浜高の後輩で、来年から松坂がつけていた背番号18を継承することも決まっている。西武では05、06年と2年間一緒にプレーしたが、メジャーリーガーにして前回WBCのMVP腕との練習では大いに刺激を受けることは間違いない。巨人との日本シリーズでブレークした岸も、プロ入り後は代表経験はなし。松坂の調整法を間近で見て、アドバイスを受け…。こちらも得るものは多いはずだ。
 参加中の宿舎はチームと同じホテルを予定。ミーティングの参加は未定だが、指揮官は「技術的なことはもちろん気持ちの面、心構えなども教えてほしいね」としている。グラウンドで、宿舎で経験、調整法、メンタル面などすべてを伝える。侍ジャパンの投手陣の柱は、まずは古巣でその役割をいかんなく発揮する。

続きを表示

2008年12月29日のニュース