イチロー来季公約 WBC連覇&200安打

[ 2008年12月24日 06:00 ]

子供たちにメダルを授与するイチロー

 マリナーズのイチロー外野手(35)が23日、愛知県西春日井郡豊山町の豊山グラウンドで「第13回イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席。大会会長のあいさつでマイクを握ったイチローは(1)WBC連覇(2)張本勲氏(本紙評論家)の持つ3085安打の日本記録更新(3)大リーグ新記録となる9年連続200安打--の3項目達成を来季の“公約”に掲げた。

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80年5月28日 張本勲、前人未到の3000本安打達成

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 WBC、そして記録への挑戦が懸かる09年。イチローが子供たちへ発したメッセージには確かな決意が込められていた。
 「来年はいろんなことが待ち受けています。WBCが春にあり、シーズンに入って3085という数、9年連続の記録。胸を張って報告できるようにしたい。来年も前に進んでいきたい」
 ジーンズに黒のスニーカー、グレーのタートルネックに紺のジャケットというラフな姿で、子供たちと触れ合ったイチローは、すでに来季の戦いを見据えていた。張本勲氏の持つ3085安打の日本記録には、あと2本で並ぶ。記録更新は4月の開幕早々に達成できる。さらに、9年連続200安打という大リーグ新記録への挑戦。常に記録との戦いに身を置く男には、その前にWBC連覇という大仕事が待っている。
 調整に抜かりはない。代表候補メンバーが発表され、オリックス時代の恩師・仰木監督の命日でもあった15日は、スカイマークスタジアムで約2時間の自主トレを敢行。早くもフリー打撃で19本のサク越えを放った。マリナーズのワカマツ新監督が「イチローは11月からバットを振っていた」と明かした通り、オフの休みはほとんどとっていない。「守るのではなく、奪いにいく」と語る日本連覇への道。第1回大会同様、チームの大黒柱としての覚悟はできている。
 「僕は2008年、日米通算3000本安打を達成したけど、3000回以外に6000回以上の失敗があります。失敗からたくさんのことを学んでほしい」。真っすぐな目をした少年たちの前で立てた誓い。裏切るわけにはいかない。

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2008年12月24日のニュース