【日めくりプロ野球】「なんでいつもオレが」のトレード

[ 2008年12月24日 06:55 ]

広島時代の水谷。豪快なバッティングでファンを魅了したが、コーチ就任後もスケールの大きな打者を育てている

 【82年12月24日】

 よく言えば実力者同士の交換、逆を言えばチームの若返り構想から外れたお払い箱同士のトレードだった。阪急からトレードされることが決まっていた首位打者2回の加藤英司一塁手と広島不動の5番・水谷実雄一塁手のトレードがクリスマス・イブに決定した。
 子どもの頃から憧れていた巨人への移籍を希望していた加藤。巨人も当初乗り気だったが、バリバリの大リーガー、レジー・スミスの入団が決まると「これ以上左打者はいらない」と手のひらを返し破談。阪急はヤクルトに話を持っていったが、加藤の年俸4000万円が高すぎるのと、交換要員に指名してきた左腕梶間健一投手は出せないということからまとまらなかった。大洋、中日、阪神はあまり乗り気ではなく、残るは広島のみとなった。

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2008年12月24日のニュース