松坂WBC特権調整!レ軍開幕ローテ免除も

[ 2008年12月11日 06:00 ]

 レッドソックスの松坂大輔投手(28)に“開幕免除”の特権が与えられる。ウインターミーティング会場で9日(日本時間10日)、ジョン・ファレル投手コーチ(46)は来年3月のWBCに出場する右腕の疲労度次第で、4月6日の公式戦開幕以降も調整期間を設けるプランを明かした。松坂が日本代表に専念できる状況が整った。また、オリオールズは上原、川上両投手に10日(同11日)にも条件提示を行うことになった。

【松坂ジャージ


 世界一奪回がかかるレッドソックスにとって、今季18勝を挙げた松坂の状態には細心の注意を払う必要がある。ファレル投手コーチはWBCに出場する右腕について、プランを明かした。
 「われわれは大輔が故障をしないということだけでなく、ベストのコンディションで長いシーズンを乗り切れるようにしたい。そのために準備の期間が必要というなら、彼だけキャンプの期間を延ばすことも、考えている」
 日本代表のエースとして松坂は東京ラウンド、第2ラウンドで1試合ずつ、そして準決勝、決勝のどちらかの計3試合の先発が予想される。仮に3月23日の決勝に投げた場合、4月6日の公式戦開幕・レイズ戦までは10日あまりしか調整期間がない。通常ならオープン戦7試合前後の登板が調整に充てられるが、WBC出場の松坂はおのずと少なくなる。同コーチは「WBCは国のプライドをかけた激しい戦いが待っている」と3月の時期の真剣勝負による精神的な疲労度も考慮。開幕からのローテーションを1巡飛ばして調整期間を特別に設けることも、長いシーズンを見据えれば得策と考えている。
 「現在のところ、うちの先発ローテーションでWBC出場が決まっているのは大輔だけ」とファレルコーチ。ベケット、レスターの両腕に加え、ウェークフィールドも健在。実力ある若手投手もおり、松坂の穴は埋められる計算もある。同コーチはすでにWBCに向け、松坂がキャッチボールを開始していることも把握。「WBCの試合までの調整についても彼をしっかりと見守っていきたい。予防措置をしっかりとりたい」と語った。
 チームの主戦として自覚も強い松坂だが、同コーチの方針なら、まずはWBCに専念できる環境も整うことになる。すべては日本代表の成績次第、大会終了後の松坂の状態次第だが、原監督率いる侍ジャパンにとっては大きなアドバンテージとなりそうだ。

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2008年12月11日のニュース