クルーン41セーブ!単独セーブ王に

[ 2008年10月11日 06:00 ]

<ヤ・巨>最後の打者・青木を仕留め、天に向かって指を差すクルーン

 【巨人3―1ヤクルト】わずか2球。でも最後を締めた。巨人の守護神クルーンが9回2死からマウンドへ。青木をフォークで二ゴロに仕留めて右手を高々と突き上げた。“時間差”で胴上げ投手にはなれなかったが、単独のセーブ王を確定させる41セーブ目を挙げた。

 「日本で初めての優勝だから、忘れられない日になったよ」。横浜から移籍1年目。開幕前に原監督と交わした約束があった。「40セーブを挙げたら優勝に近づくと監督に言われたんだ」。登板間隔が空くと、決まって制球を乱す悪癖もあったが、約束は守った。
 ニューヨークでの少年時代。ヤンキースの選手にサインをねだってももらえなかった。「いつかプロ野球選手になって、いっぱいサインしてあげるんだ」。その思いからクルーンはどんな時でもファンサービスを欠かさない。そんな姿勢は巨人ナインにも好影響を与えている。もちろんスピードでもファンを魅了。6月1日ソフトバンク戦(ヤフードーム)では日本最速の162キロを計測した。次はCS。今月に入って調子を落とし、この日は1人限定だった守護神だが、その時までにベンチの信頼を必ず取り戻す。

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2008年10月11日のニュース