ダル 真っ向勝負宣言!ハム一気に王手だ

[ 2008年10月11日 06:00 ]

ダルビッシュは坂元とともに笑顔でダッシュ

 パ・リーグのクライマックスシリーズ第1ステージ(京セラドーム)が11日、オリックス(リーグ2位)―日本ハム(同3位)で開幕する。予告先発の日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)はローズ、カブレラの“CR砲”に対して真っ向勝負でねじ伏せることを宣言した。

 絶対エースの辞書に“逃げる”という言葉はない。その表情は自信に満ちあふれていた。
 「今までそういうことをしたことがあるかどうか、見てもらったら分かると思う。普通に考えてしないでしょう」
 報道陣から“競った展開で一塁が空いていたらローズ、カブレラは敬遠するか?”の質問に女房役の鶴岡は「状況次第では敬遠もある。チームが勝つことが大事」と話したが日本ハム・ダルビッシュは一蹴。真っ向勝負を宣言した。相手が強打者であるほどアドレナリンがあふれ出る。“重圧”は“喜び”にしか感じない右腕にとってそんなシチュエーションはむしろ歓迎だ。「ここで負けたら終わりという時に勝つことが大事。勝つ投球をしたい」。今季CR砲2人には17打数4安打で8奪三振と苦手意識はないだけに、エースの反応も当然だった。
 最大3試合の短期決戦。「(初戦に)小松が来てくれた方がよかった」の梨田監督の言葉が何よりもダルビッシュを信頼している証拠だ。すでに勝利を確信している指揮官は「ベンチに入れる投手を減らして野手を増やしたいね。安打をたくさん打たせると相手を乗せてしまう」と“圧勝”を求めた。過去CSでは3戦3勝、オリックス戦も今季3戦2勝と無敗を誇るダルビッシュは「比較的いい状態。CSだからという意識もないし、いつもの試合前と変わらず落ち着いています」。頼もしいエースで日本ハムが一気に王手をかける。

 ≪平野コーチに非情通告≫日本ハムは10日、平野謙打撃コーチ(53)に対し、来季の契約を結ばないことを通告した。日本ハムはパ・リーグ3位でクライマックスシリーズ(CS)に進出したが、チーム防御率3・54がリーグトップなのに対し、打率・255、82本塁打はいずれもリーグ最低。打撃力向上が来季に向けた課題となっていた。チームは11日にCS第1ステージ初戦でオリックスと対戦。同コーチは今季全日程が終了するまでベンチ入りする。

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2008年10月11日のニュース