秋山新監督 常勝軍団復活へ大砲獲り直訴

[ 2008年10月9日 06:00 ]

 ソフトバンクの秋山新監督は1年での常勝軍団復活を誓った。笠井オーナー代行は「3年を一つの区切りに」と3年契約を明かしたが、グレーのスーツに濃紺のネクタイを締めた新監督は「やるからには5年先ではなく、来年に勝負を懸けてやらないといけない」と決意を語った。

 背番号は81。球団からは王監督がつけていた89も打診されたが「重たいです。ちょっとつけられません。(現役時代の)1番にこだわりたいと思っていた」とやんわり固辞。会見でも「不思議な感じ。まだ王監督という感じがする」と素直な気持ちを口にした。
 すでに着手している補強ポイントは長打力。今季のチーム本塁打数は99本で、優勝した西武の半分しかない。「外国人の話はした。こういう人を獲ってくださいと頼んだ」。現役時代437本塁打した元スラッガーらしく「試合の流れ、展開を大きく左右する。守れて、ホームランを打てる人」と大砲獲得を直訴した。14年続いた王ホークスを受け継ぐ重圧は計り知れない。しかし、再建を託された46歳の新監督は「王監督が(最終戦で)“自分に勝て”と言ったのが心に残っている。自分も自分自身に勝って、このチームを強くしたい」と力強く言い切った。

 ≪新井コーチら3氏の退団を発表≫この日ソフトバンクは新井宏昌打撃コーチ(56)、杉本正投手コーチ(49)、大石友好バッテリーコーチ(54)の退団が正式に発表された。秋山新監督下での新体制は今週中にも発表される予定だが、立花氏の打撃コーチ就任、森脇、井出、高山コーチらの残留は内定。田之上2軍コンディショニング補佐の1軍昇格も確実だ。

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2008年10月9日のニュース