岩村、活躍に自負 敵地で底力見せつける

[ 2008年10月7日 09:46 ]

ホワイトソックス戦の5回、ペーニャの適時打で三塁を回り生還するレイズの岩村

 【レイズ6―2ホワイトソックス】最後の打者が空振り三振に倒れると、シリーズ勝利を決めたレイズの選手たちがマウンド付近に飛び出した。底力を見せつけての勝利に、ブーイングで迎えた敵地のファンもいつしか拍手を送っていた。

 アップトンの2打席連続本塁打で先制すると、あとはレイズ本来の全員野球だった。投手陣が相手打線を本塁打のみの2失点に抑えれば、打線も4回以降、好機を確実に追加点につなげた。大舞台でつかんだ快勝に、岩村は「大きな自信になった」と、チームがさらに強さを増したことを実感した。
 この日も5回に右前打で出塁し5点目のホームを踏むなど、2安打の活躍。第2戦の逆転2ランを含めシリーズ全試合に安打を放ち、打率は3割8分9厘。「活躍した自負? あります」。シャンパンで目を真っ赤にした岩村は言い切った。
 地区優勝の際は連絡ミスでシャンパンファイトに参加できなかったが、「テレビゲームに勝った子どものような心境。その分(の悔しさ)は果たした。まだ勝てば2回はできるので、また勝ってやっていきたい」。次の目標はリーグ優勝。岩村は満足することがない。
 この日は、日本から応援に駆けつけた父・芳昭さんの61歳の誕生日。ロッカールームを抜け出し家族の元に来た岩村は「最高のプレゼントができた」と満面に笑みを浮かべた。(共同)

続きを表示

2008年10月7日のニュース