息子に「ごめん」鈴木尚 先頭V弾!

[ 2008年10月6日 06:00 ]

<巨・中>1回無死、先頭打者アーチを放ち、先発・上原(左)とハイタッチをする鈴木尚

 【巨人3-0中日】チーム、いや球界でも屈指の快速男が悠々とベースを1周した。7月中旬から打撃好調で巨人の1番に定着している鈴木尚が9月13日のヤクルト戦(東京ドーム)以来、今季2本目の先頭弾。今季1勝3敗、防御率1・73に抑えられていた“天敵”のチェンから放った一撃がナインに勇気を与えた。

 初回、カウント1―0から高めの直球を右打席から左中間席へ。前日は7試合ぶりに無安打だっただけに「出塁する気持ちでバットを短めに持った」と振り返った。チームは試合前の練習で苦手な左腕対策として打撃投手が2メートル以上も本塁寄りで投球。常に差し込まれる直球に対して篠塚打撃コーチは「コンパクトに振れ」と指令を出した。それを忠実に実践した3号ソロは、スタンド中段まで達した。

 値千金の一発を喜んでいない人物がいる。息子の翔陽(しょうよう)くん(4)だ。9月19日の阪神戦(東京ドーム)で2号ソロ。帰宅すると玄関で「次にホームランを打ったら怒るよ」と言われた。息子はチームトップの26盗塁を記録しているパパがベースにスライディングする姿が大好き。最近、父親のマネをしすぎてジーンズのひざが破れてしまったほどだ。

 「さすがにホームランでは、スライディングができないですからね」と鈴木尚も苦笑い。この日、玄関を開けたパパの第一声は「ただいま」ではなく「ごめんね」だった。

 ≪小笠原3戦連続発≫巨人の小笠原が3試合連続弾。2点リードの8回に中日・高橋から36号左越えソロを放ち貴重な追加点を挙げた。9月28日の同カード(ナゴヤドーム)では死球で右手小指を打撲。死球を当てられたチェンとの再戦は2打数無安打も「意識はなかった。死球から復帰後に3試合連発?たまたま」と笑った。これで日本ハム時代の05年に記録した自己最多の37本塁打にリーチ。右手小指に痛みは残っているが「勝っていくしかない」とリーグ連覇へ身をささげる覚悟だ。

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2008年10月6日のニュース