9回0―0…エラーで広島決勝点

[ 2008年10月2日 21:28 ]

9勝目をマークした広島・大竹

 【広1―0ヤ】広島が連敗を3で止めた。0―0の9回1死二塁で三ゴロに失策が絡み、均衡を破った。二走の東出の好走塁だった。大竹は9勝目、永川が38セーブ目。ヤクルトは由規が8回無失点と好投したが、打線が援護できなかった。

 ≪阪神戦飛ばされた悔しさ晴らす≫3連敗でクライマックスシリーズ(CS)進出へ、がけっぷちに立たされた広島。苦境に陥ったチームを大竹の右腕が救った。「1球1球を大切に、という気持ちで投げた」。変化球を低めに散らし、速球は思い切って投げ込んだ。大胆に丁寧に、8回を4安打無失点の力投だった。
 期するものがあった。ローテーション通りなら中6日で9月29日の阪神戦で投げるはずだった。だが、阪神との相性の悪さを理由に先発を飛ばされ、この日、中9日で登板。開幕投手を務め、チームでただ1人開幕からローテーションを守ってきた男が、そのプライドを傷つけられても不思議ではない状況だった。
 だが、心は折れなかった。悔しさを胸にしまいこみ、腕を振った。「(登板日は)監督が決めることだから。悔いを残さないように投げようと思った」。CS出場は依然厳しい。それでも大竹が一筋の希望を広島にもたらした。

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2008年10月2日のニュース