“最後の夜”…鳥肌エールにルイス応えた

[ 2008年9月28日 06:00 ]

完封で15勝目を挙げ、スタンドの声援に応える広島・ルイス

 【広島5―0ヤクルト】赤一色のスタンドに、お立ち台の右腕が深々とおじぎした。今季2度目の完封劇。広島の外国人では95年チェコ、98年ミンチーに並ぶ15勝目を後押しした声援が、この時さらに増した。

 「あんなに名前を呼んで声援してくれて鳥肌が立った」。初回は自らの送球ミスもあって1死満塁のピンチも、これをしのいでリズムに乗った。終盤もスタミナは衰えずブラウン監督も「代えることは考えなかった。心強い限り」と賛辞を送った。防御率リーグトップ。15勝目を挙げ、最多勝争いでも巨人のグライシンガーに1差に迫った。
 この日が広島市民球場での最後のナイター。7試合連続大入りとなる2万9632人で真っ赤に染まったファンに、ルイスは「プレーオフで勝ち進んで、ここに帰ってくることを目指したい」と力強く誓った。

 ▼データ  ルイス(広)が11奪三振完封で15勝目。2ケタ奪三振は今季4度目でセでは川上(中)の3度を上回り最も多い。また、今季の奪三振は177個でリーグトップ。外国人投手のシーズン最多奪三振は64年バッキー(神)の200個だが、広島では04年ベイルの173個を上回る最多記録になった。防御率も現在2・33でリーグ1位。過去に最優秀防御率と最多奪三振の2冠を同時に手にした外国人投手はいないがルイスはどうか。

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2008年9月28日のニュース